多重比較法(Williams)
Tukey-Kramer・Bonferroniについて書きましたが、他の方法が解説されているページを見つけたので、その中でも自分が使いそうなWilliamsを書いておきます。
http://www012.upp.so-net.ne.jp/doi/biostat/biostat.html
下の方の(多重比較)のところです。
Williamsは、群間に順位のあるときに採用される検定です。
全ての群をまとめた仮説を立て、それから徐々に群を狭めていく方法をとります。
群が4つある場合
と仮説を立て、左から検定していきます。
仮説が棄却されたときは、さらに右の仮説を検定します。
仮説が棄却されなかったときは、その仮説より右の仮説は保留されます。
群のプール
を示したいときに、
のように標本平均の不等号が逆になっている箇所がある場合は、群をプールする必要があります。
やり方は簡単で、群1と群2の平均を出すだけです。
それでも不等号が逆になっている場合、
不等号の順番が全て同じになるまで、群をプールしていきます。
統計量y
標本が4群あって、群のプールが必要ないときを例にして計算方法を説明していきます。
各群のデータの合計をとして、統計量yを計算します。
を示したいときは、計算したyの中での最大値Mを、
を示したいときは、計算したyの中での最小値mを導きます。
検定
検定は、t検定で行います。
を示したいときは、
を示したいときは、
は、誤差分散(郡内分散)です。
群数をaとすると、
自由度 = (標本サイズ-1) × a
小さい側の群は、常にプールしていない平均を使用します(とプールしていても、とする)。
t値を求めたら、TDIST関数でp値を求め、棄却されるか確かめます。
棄却されたならば、右の検定を保留されるまでやっていきます。
が棄却され、が棄却されなければ、
と言うことができます。
2016/1/20:方法の説明が全く合ってなかったので、下記の本を参考にして、手直ししました。
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